遠山金八郎は美濃太田の金山代官黒崎主膳の不正摘発の命をうけて旅に出た。色男ぶった彼はたちまち美人局にひっかかり、おさらば伝次という男に助けられた。伝次は手数料をとって無頼漢撃退をうけおう変った男だった。伝次の手引で土地の鉄火場に行った金八郎はお艶という女の色仕かけのインチキとばくにひっかかって身ぐるみはがれ、伝次の荷物持ちとなって旅を続けた。伝次を親分の仇と狙う赤鬼一家四天王を痛めつけたり、土地の親分藤兵衛の喧嘩の助っ人を五両もらってやってのけたりしながら旅は続いた。次の宿場はお祭だった。お艶を見つけた金八郎は彼女を追って春駒一座の楽屋にとびこみ、それがきっかけで金八郎と伝次は一座の連中と仲よくなった。伝次は早速お鈴という美少女とねんごろになってしまった。お鈴に難題をふっかけるうわばみの仁右衛門のもとにのりこんで、金八郎は伝次に教わった通りのタンカを...